山本牧場の森羅万象

農業の記事
2012年 4月 15日 (日)

TPP参加問題に関する農業人としての立場は...


”TPPに見る病理”という記事を書きましたが、どうも自身の立場が中途半端な記事を書いた気がして、続きを書きますよ。
僕は農業人でありながら、弱小乳業メーカーのいわばベンチャーでもあります。企業家としての極私的な立場としては、以前に記したように、”TPPに参加しようがしまいが経営していかなければならないわけで、そうした意味でどっちでもOK”と述べさせていただきました。”TPPがなんぼのもんじゃい”というわけです。
しかし、一農業人としてまた一消費者として考えると、TPPへの参加はやはり反対と言わざるをえません。たぶん、”農業に対する壊滅的なダメージ”という言葉もかなり意図的に誇張されている気がしますし、農家にたいする国の過保護も問題であると思いますが、国家は国の食糧を守らなければならないという国家運営の基本(すなわち、農業が第一次産業と言われる所以)が軽視されるような気がしてならないのです。農業者サイドの問題点は看過すべきではありませんが、食が生命の基本である以上、農業は生命産業であり、国民の利益の根幹をなすものです。
農業は本来美しいものであり、素晴らしいものであるべきだと思います。現状として多少のほこりをかぶっているとしても本質は変わるものではありません。
前の記事でも書きましたが、今求められる農業人の最大の務めは農業の本質的な魅力の部分を多くの方々と共有、共感することだと思います。そのためには”自己中心的な自己防衛としての反対の立場”からはなれるべきです。
あくまで、消費者、国民の利益(日本の農産物の美味しさであったり、安全性であったり...)に立った上での”反対”であることをより鮮明にしなければ、この運動は結局ひとりよがりなものになってしまうでしょう。

この問題が今後どういう展開を見せるか余談を許しませんが、多くの国民が自国の”食”に関して真剣に考える機会としなければもったいないと思います。

★2010年7月までの日記


2012年 1月 25日 (水)

知床新農業フォーラムに参加


標津の興農ファームさんの35周年イベントである”知床新農業フォーラム”に参加してきました。
興農ファームの本田さんとは去年、東京でのイベントで御一緒させていただいてからのお付き合いで、今回は嬉しい事にご招待いただき、興農ファームの現状を知るとともに、様々な素材を生かした料理の数々を頂いてまいりましたよ。
町内ではなかなか手に入らないのですが、興農ファームのコロッケとメンチカツは絶品です!!一度食べてみてください!

本田さんは有機畜産の先駆者であり、今現在、厳しい知床の環境下での畜産と畑作の複合農業を目指して奮闘されてる方です。豚の放牧とそのあとを追った形での輪作で菜種や大豆、馬鈴薯などを栽培しています。

至って合理的なやり方ですがこうした有機の複合経営は珍しいもので、非常に刺激を受けてまいりました。

35年の歴史を持つ興農ファームが本田代表いわく第3のステージ(有畜複合農業化)に入るそうです。まだ10年目の山本牧場。これからあるだろう様々な展開に胸躍るとともに、厳しいどろんこ道も覚悟したフォーラムでした。

★2010年7月までの日記


2011年 11月 14日 (月)

コープさっぽろ農業賞いただきました!


先日11日札幌に出張です。
第8回コープさっぽろ農業大賞の授賞式とレセプションに参加してきました。
フランダースの村上さんにもわざわざ付き合ってもらいました。山本牧場の晴れ舞台であるとともに、素材感覚の絶好のアピールの場でしたからね。
コープさっぽろ農業賞は消費者(お客様)が選ぶという点で、農業団体やお役所の選ぶ独りよがりな多くの農業賞とは明らかに一線を画し、いつかはこんな生産者になれたらな〜と自分の目標でもありました。
生協の現場で12年間働いていましたので、いつかこの賞をいただくことが迷惑をかけた生協の仲間への恩返しにもなるという思いも強かったですからね。人生って不思議ですね。一生懸命やってると、巡ってくるものがある...
農業者として歩いていたら、生協の現場に戻ってきたなんてね。
まだまだ10年選手の駆け出しですから自分には早いトライだと思ったのですが、今回が農業賞最終回(結局生協さんの英断で3年に1度の開催ということで継続が決定しましたが...)ということで申し込んでみました。もし賞にひっかかったら、多くの消費者との接点を得ることができるわけですからね。
書類選考、現地視察調査を経て、まったく予想外なことに大賞のコープさっぽろ賞をいただきました。
すっごいうれしかったですよ。
まさか!という気持ちもありましたし、生協の仲間や身内や友人が喜んでくれる!という思いや、新規就農者が賞を取るというのが始めてのことだったということ、(新規就農者が農業を変える!という思いで突っ張ってきたつもりでしたからね)、いろいろなことが僕にはあって...

TPP問題のど真ん中の日に、独立した農業のあすを見つめる多くの仲間と会えたのも大きかったな〜。同じく大賞の北海道知事賞をとったえりも短角牛の高橋さんが身内の御不孝を越えて授賞式にかけつけた話はぐっとこみあげましたしね。みんなすごいです。

前日はすすきのでお世話になってるみなさんと前祝い!これもしこたま飲んだ...

11.11.11農業者の思いは複雑ですが、一並びのこの日が、全て巡って始まりの日になることを僕は願わずにはいられません。
とりあえず前を向く大きな機会を与えてくれた多くの人や、コープさっぽろのみなさん、選考委員のみなさんに感謝です。

SPECIAL THANKS!!

道新の記事ものっけておきます。これからもよろしく!!



★2010年7月までの日記


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