山本牧場の森羅万象

読書の記事
2012年 2月 12日 (日)

霧笛荘夜話






















いつものパターンで浅田作品で一息です。
霧笛荘夜話...
大きな港町(横浜?)のはずれにある場末感たっぷりのぼろアパートが舞台で、かつてそこに住んでいた人々の物語が大家である纏足の老婆からゆっくりと語られます。全7話からなる連作で、各登場人物が絶妙に絡み合う横軸と、また中国籍の老婆が時間と場所を超えて語ることで生まれる縦軸が、絶妙な構成で描かれ、”きらびやか”な万華鏡をのぞいてる気分になります。
登場人物は、場末の霧笛荘にぴったりの不幸を絵でかいたようなレールを踏み外した人々ですが、自分の中に”絶対に手放すことのできない大切なもの”を抱えて生きています。その生きざまに涙する中で、人生の真実を考えさせられ、読後に魂を浄化されたような余韻を残してくれます。
日々の現実の中で結果に振り回されがちですが、人生に負け組も勝ち組もないことをやさしく教えてくれる素敵な作品に出会いました。
浅田氏に心より感謝!


★2010年7月までの日記


2011年 9月 3日 (土)

夕映え天使


新潮文庫の浅田次郎”夕映え天使”を読みましたよ。
いろんなジャンルを書く人ですが、”泣きの短編”は真骨頂なのですが、今回は大泣きはありませんでしたが、とんでもないサプライズに驚かされますよ。普段無反応なかみさんも思わず”えっっっ!!!”
新しいパターンの浅田ワールドですが、”難解さのかけらもない重厚感”はこの人ならではで、流石ですな〜。
まずは読むべし!



★2010年7月までの日記


トップページ







RSS

Ringworld
RingBlog v3.20h